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釣り用語解説・気象・海象Oshio

大潮

おおしお

新月と満月のころ、1日の満潮と干潮の潮位差が大きくなる潮回り。潮位差は場所で大きく違い、気象庁の潮位表では大潮の日の平均で広島が約3.4m、東京湾の本牧が約1.6m、日本海側の港は0.3m前後です。

消波ブロックに囲まれた防波堤と、先端の赤い灯台。
写真はイメージです。
Photo: sabari nathan / Unsplash
用語
大潮
読み
おおしお
ローマ字
Oshio
分類
気象・海象

大潮(おおしお)は、新月と満月のころに訪れる、1日の満潮と干潮の潮位差が大きくなる時期です。気象庁は、地球に対して月と太陽が一直線上に重なると、月と太陽による起潮力の向きがそろうため潮位差が大きくなり、この時期を「大潮」と呼ぶと説明しています。反対に、月と太陽が直角の方向にずれて力を打ち消し合い、潮位差がもっとも小さくなる時期が「小潮」です(出典:気象庁「潮汐の仕組み」)。

大潮と小潮は、新月から次の新月までのおよそ1か月に2回ずつめぐってきます。そのあいだを中潮・長潮・若潮がつなぎ、潮の動きは大潮でいちばん大きく、小潮でいちばん小さくなります。

大潮の潮位差は、場所によって10倍以上ちがう

「大潮の日は何メートル動く」とは、ひとことでは言えません。DAJAPが使っている気象庁の潮位表で、全国の釣り場の大潮の日と小潮の日の潮位差を比べたのが下のグラフです。瀬戸内海の西部(広島・松山)では大潮の日に平均3m以上動くのに対し、日本海側の港では大潮でも30cm前後しか動きません。東京湾の本牧は、大潮の日で約1.6m、小潮の日で約1.0mです。

全国52か所の釣り場、大潮と小潮の平均潮位差2026年10月〜2027年9月の気象庁 潮位表から計算・単位cm・潮位差の大きい順
釣り場潮位差のグラフ大潮小潮
広島340193
松山322187
長崎270137
佐世保268136
鹿児島湾255134
名古屋港・伊勢湾214116
北九州・門司211109
高松・瀬戸内210158
大分203119
宇和島199112
那覇・沖縄本島194105
唐津19188
鳥羽184102
博多湾17681
宮崎17499
土佐清水・足摺17198
石垣島16788
東京湾・羽田16697
高知16695
横浜・本牧16396
和歌山・紀北16389
白浜16293
木更津16195
串本15590
横須賀15191
御前崎14688
下田14589
焼津14486
塩釜・松島湾14291
館山14087
室蘭13987
清水・三保13980
三浦半島・剱崎13784
江ノ島・湘南13685
大阪湾・泉南13677
伊東13584
神戸13477
小田原13281
銚子・外川13081
淡路島・洲本12871
小名浜・いわき12778
八戸港12682
大洗12679
明石9878
函館港8552
舞鶴3019
新潟2819
富山2819
金沢2819
男鹿半島2719
境港2617
小樽港2417
最も大きい広島(340cm)と最も小さい小樽港(24cm)では約14倍の差があります。 潮位差は、その日のいちばん高い満潮といちばん低い干潮の差を、大潮・小潮それぞれの日について平均したものです。 潮名は旧暦の日付から決めています。出典:気象庁 潮位表(各釣り場の潮位観測点)。釣り場名から、その釣り場の潮見表に移動できます。

日本海側では大潮と小潮の差も10cmほどしかなく、潮回りよりも風や波、潮流のほうが釣りを左右します。反対に広島や松山では、小潮の日でも東京湾の大潮の日より大きく潮が動きます。「大潮は潮がよく動く」というのは同じ釣り場のなかで比べたときの話だと考えると、読み違えがありません。

今後12か月の大潮の日

大潮の日(2026年10月26日〜2027年10月25日)
2026年10月
満月10月26日(月)〜27日(火)
2026年11月
新月11月8日(日)〜11日(水)、満月11月23日(月)〜25日(水)
2026年12月
新月12月7日(月)〜11日(金)、満月12月23日(水)〜25日(金)
2027年1月
新月1月6日(水)〜10日(日)、満月1月22日(金)〜24日(日)
2027年2月
新月2月5日(金)〜9日(火)、満月2月21日(日)〜23日(火)
2027年3月
新月3月7日(日)〜10日(水)、満月3月22日(月)〜24日(水)
2027年4月
新月4月5日(月)〜9日(金)、満月4月21日(水)〜23日(金)
2027年5月
新月5月5日(水)〜8日(土)、満月5月20日(木)〜22日(土)
2027年6月
新月6月3日(木)〜7日(月)、満月6月19日(土)〜21日(月)
2027年7月
新月7月3日(土)〜6日(火)、満月7月18日(日)〜20日(火)
2027年8月
新月8月1日(日)〜4日(水)、満月8月16日(月)〜18日(水)、新月8月30日(月)〜9月3日(金)
2027年9月
満月9月15日(水)〜17日(金)、新月9月29日(水)〜10月2日(土)
2027年10月
満月10月14日(木)〜16日(土)

DAJAPでは、旧暦の日付から潮名を決めています(旧暦の1〜3日、15〜17日、29・30日が大潮)。月齢をもとに決める資料もあり、潮名が1日前後ずれることがあります。満潮と干潮の時刻は釣り場ごとに違うので、出かける釣り場の潮見表で確かめてください。

大潮は釣りにどう効くか

潮位差が大きい日は潮の流れも強く出やすく、流されるプランクトンや小魚を追って、青物、シーバス、マダイ、クロダイなどの食いが立ちやすいといわれます。狙い目は、満潮や干潮の前後で潮が止まる時間ではなく、そのあいだの潮がよく動いている時間帯です。

ただし「大潮なら必ず釣れる」わけではありません。流れが速すぎて仕掛けがなじまない日や、表層と底で流れの向きが違う二枚潮で釣りにくい日もあります。根魚やライトゲームでは、流れの緩い小潮や中潮のほうが釣りやすいことも少なくありません。

潮位差が大きいほど、干潮では足元や磯が大きく干上がり、満潮に向けて潮が早く満ちてきます。磯や干潟、テトラ帯に入るときは、潮が満ちてくる時刻を先に確かめておくことが安全につながります。潮の動きと時合いの関係は釣れる時間と潮の読み方、潮回りごとの釣り方は大潮・中潮・小潮の使い分けで詳しく扱っています。